築３５年のマンションの給排水設備の大改修が行われるときに購入され、入居前にリフォームをすることになりました。ご夫婦と２歳の息子さん、そしてこれから産まれてくる赤ちゃんとの新しい生活の拠点となる場所。使う素材はできる限り自然素材のものを取り入れました。

床には無垢の木材、そしてその風合いを活かせるように100%天然素材でできた蜜蝋ワックスを塗りました。壁は数年後のメンテナンスの良さを考えてウッドチップの入ったドイツ製の壁紙（オガファーザー）とローラーで塗れる漆喰のうす塗り材（デュブロン）を組み合わせることで漆喰の塗り壁風に見せるという素材にしました。あとからまた自分でも簡単に塗り直せるというものです。

扉や扉枠、床の塗装は全てお施主さんと一緒にDIYしました。扉にはオスモという低刺激臭の塗料を使用したため、作業中の匂いなどの不快感は殆どなく、完成を楽しみながらの作業になりました。床の蜜蝋ワックスにはヒバ油などが入っているため、匂いもよく、塗るとしっとりとした塗れ色になりニュアンスのある仕上がりとなりました。

スイッチはZOLBONNE SWITCHを採用。トグルスイッチでオンオフの手応えがあり、一つ一つ手づくりでアルミ素材の良さを活かしたスイッチです。

Apartment・I  Renovation

所在地

構造

設計

施工

設計・工事期間

撮影

Photograph: SHIge KIDOUE