住宅(改修)
LEMON HOUSE
WORKS[ARCHITECTURE/INTERIOR]
所在地
構造
設計
施工
設計・工事期間
東京都港区
鉄筋コンクリート造地上5階地下1階(工事場所2階部分)
スタジオ・ソラ
(株)コンフォート
2009年12月〜2010年3月
GALLERY
Photograph:
JUN ARAKAWA
ご夫婦二人が過ごす都心の住宅リノベーション。
世田谷の一軒家から都心のマンションへ移り、コンパクトな生活に切り替えた場所にしたい、というお話を受けました。
築30年以上のマンションで窓からは都心公園の緑が広がり、周囲には大使館が立ち並ぶ環境の良い場所でした。
「活気と元気に溢れた家」を目指そうと、空間の中に「心をハッとさせる場所」や「変化」をつくろうと思いました。
そこでガラス張りの壁面や、鏡に囲まれた空間、または要所に「差し色」を入れることで
これを「レモンのエッセンス」としてたとえ、「LEMON HOUSE」というテーマにしました。
レモンはエッチングアーティストでもあるお施主さんの近年の題材でもありました。
色はブラウン、レッド、オレンジ、ブルーグリーン、グレーが使われています。
(今回はあえてレモンの色は使っていません。)
寝室・書斎を内包するガラスの箱から、リビングの天井まで続くブラウンの大胆な壁面へと、色や素材の変化というエッセンスを入れて、空間にドラマが生まれるようにしました。
インテリアの中の光という要素も重要な役割を果たしています。
照明計画はFilamentの菅原千稲さんに参加していただき、「浮遊」をテーマに落ち着いた雰囲気を作り出すシーンと、わくわくした気持ちになるシーンを展開しています。
ダイニングテーブルの上のシステム照明は光の魔術師と言われるIngo Maurerの「YaYaHo」。
まさに浮遊感のある光の演出です。
エントランスは、玄関ドアを開くと目に飛び込んでくる印象的な赤い壁。鏡ばりのクローゼットの効果を利用して、光のラインをドラマチックに演出しています。